便秘解消に効果がある【温罨法】。その根拠を調査!
2016/07/29

便秘解消には水分補給や食物繊維の摂取などいろいろな方法がありますが、病院などで行われている方法に【温罨法】があります。
便秘に温罨法が効くの?その根拠は?医学的に良いと言われているの?
自宅でもできる【温罨法】のやり方と便秘に効くと言われる根拠について調べてみました。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
-
つらーい便秘!便秘の期間と対策について!
辛い便秘!1週間以上お通じがなくても放置してしまう人が少なく...
-
-
便秘解消に良いとされる牛乳やヨーグルトについて解説します!
牛乳やヨーグルトが便秘解消に効果がある理由。 牛乳をの飲む...
-
-
つらい便秘で胸が痛い?!原因や対策について!
便秘に悩んでいる人の中でも症状がひどくなってくると吐き気がし...
-
-
便秘による胸焼けの原因や対策方法について!
辛い便秘!便秘の状態が続くと、次第に胸焼けにも繋がってくるこ...
-
-
つらい便秘に効果的?!筋トレをして脱便秘!
いろいろ手を尽くしても、解消されない!そんな便秘は最も起こり...
-
-
便秘で苦しい症状や対処法についてまとめました!
便秘で苦しい時は食物繊維をバランスよく摂ることが大事です。 ...
-
-
便秘の看護計画は一人ひとりの状況を把握することが大事!
便秘に対する看護計画はどのようにするべきなのでしょうか。 ...
-
-
便秘の看護で覚えておきたい便秘の種類についてご紹介します!
便秘の看護で覚えておきたい便秘の種類とは? 便秘の症状...
-
-
つらい便秘!排便時に血が出る原因について!
便秘中に排便したとき、血が出てしまうことはありませんか? ...
-
-
高血圧に注意!便秘と血圧の関係性について解説します!
便秘と血圧には、深い関係があります。 血圧は体に力が入ると...
-
-
便秘なのに柔らかい便になってしまう理由とは?柔らかいについて
便秘なのに柔らかい便!?便秘といえばカチカチの便のイメージで...
-
-
便秘に座薬は効く?市販の薬の効果と特徴について調査!
便秘薬の中でも即効性を期待して座薬を使う人も多いといいます。...
-
-
便秘で座薬を子供に使うときの入れ方・注意点についてご紹介
便秘で苦しんでいるときは座薬が効きますが子供にも使っていいも...
-
-
便秘に酵素を積極的に摂取して改善しよう!
酵素を効果的に摂取して便秘を改善! 酵素とはタンパク質から...
-
-
便秘による口臭の原因や対策について解説します
便秘で口臭が臭くなる理由とは一体なんでしょう? 便秘により...
-
-
便秘で口から出る悪臭の原因や対策について解説します!
便秘で口から悪臭が出るってホントなの? 便秘になると腸の中...
-
-
便秘改善に効く代表的な食べ物や食べ方を紹介します!
便秘に効く食物繊維を豊富に含む食べ物を紹介します! 食物繊...
-
-
便秘解消に健康食品を使ってみよう!青汁の効果や飲み方について!
便秘は体質や生活習慣が関連していることがほとんどです。便秘に...
-
-
便秘による血便や下痢について
血便や便秘と下痢の繰り返しなどは大腸がんの症状なのか? 大...
-
-
便秘に要注意!排便に血便を伴う場合は注意が必要?!
何日も便が出ない!便秘に悩む方は多いかと思います。 便秘と...
スポンサーリンク
このページの目次
便秘解消に温罨法が良いと言われている根拠とは?
日本において便秘症状を訴えている人の数は500万人にのぼり、このうちの70%が女性であると言われています。
排便は、ストレス、食事内容、水分摂取、生活の特性、月経などと関連があると言われており、女性は月経周期の1つである黄体期(排卵後、月経が始まるまでの時期) に便の通過時間が長くなり、便が硬くなると言われています。
毎朝快便を目指したい。便秘を解消するためには?
もちろん運動や食事などを考えることも一つの解消方法ですが、病院に入院している患者さんに対して、看護師は便秘を解消するために温罨法(おんあんぽう)を行っています。
温罨法については、看護界では長く研究も行われています。温罨法が便秘解消になる理由は、腰やお腹の部分の皮膚を温めることで、その温熱刺激が腸管の運動を亢進させるからです。
これは、内臓の痛みを皮膚の痛みとして感じる放散痛の逆パターンである「体性-内臓反射」と呼ばれるものと同じ仕組みです。「体性-内臓反射」とは、脊髄において、皮膚からの刺激を伝える神経が自律神経にも情報を伝えるため、その自律神経が支配している内臓にまで作用することです。
引用元-腰を温めて便秘を解消する際に、最適な温度とは?【私達を支える看護学3】 | M-Labo
なぜ温罨法は便秘に効果があるの?その根拠は?
当初、不思議に思った「なぜ温めると腸管が動くのか」という問題ですが、文献を調べていくと、皮膚への刺激が大脳だけでなく自律神経の細胞に伝わり、さらにその自律神経が支配している臓器の動きに作用する「体性―内臓反射」というルートがあることがわかりました。腰を温めると、「熱い」という刺激が体性―内臓反射によって自律神経へと伝わり、さらに自律神経を介して腸管の動きを変化させるのではないかと思われます。
このほか、温めることで全身が気持ちよくなって副交感神経系の活動が高まることも、便秘への効果に影響していると考えられます。60℃と40℃で効果に違いがみられたのも、60℃では体性―内臓反射と副交感神経を高める作用の両方が、40℃では副交感神経を高める作用が働き、それが違いとなってあらわれたのかもしれません。
引用元-花王健康科学研究会|Kaoヘルスケアレポートの発行 – Kao Research Council for the Study of Healthcare Science –
温罨法が便秘に効く温度は何度?その根拠は?
腹部への温罨法やマッサージといった排便を促すためのケアは、古くから経験的に行われていました。
しかし近年、それらの排便促進効果に関する研究が数多く行われ、現在では、ある程度の効果が期待できる方法として一定のエビデンスが得られているようです。
特に温罨法については、60℃程度の熱布や、蒸気を発生し40℃ほどを長時間維持するシートを用い、10分程度の短時間、あるいは温熱が持続するシートを数時間程度、腰背部または腹部にあて、その効果を比較検討している研究が数多くあります。
それらの結果から、効果に多少の違いや程度の差があるものの、いずれの方法でも腸音の亢進、排便回数の増加、便秘薬の服薬回数の減少などの効果があると考えられています。
作用機序としては、60℃程度の高温の場合、皮膚への温度刺激がまず交感神経を刺激し、貼用をやめると今度は副交感神経が亢進し、腸管の動きを促す可能性が指摘されています。40度程度の低温の場合は、温かくて気持ちがよいという感覚が副交感神経を刺激し、腸の運動を促進するのではないかと考えられています。
温罨法をするのに用意するものとそのやり方は?
温罨法で最低限用意しておくべき道具をご紹介します。
・温罨法に使用するタオル
・厚手のゴム手袋1~2セット(やけど対策)
・お湯
・お湯を張るための桶(おけ)やベースン
・バスタオルやビニール布
引用元-便秘には温罨法が効果的! 知って得する便秘解消法!|私の救急箱
1.腰の背部を十分に露出しバスタオルで覆う
2.桶(おけ)やベースンに70℃前後のお湯を張ります。
3.フェイスタオルを数枚重ねてセンス折りにしましょう。
4.ゴム手袋をした手(できれば2重が安全)でお湯にタオルを漬け、きつく絞ります。
5.第4~5腰椎を中心にタオルを当てましょう。この際、皮膚が敏感な方は皮膚保護剤を塗布しておいてください。
6.保温のためのビニール布でフェイスタオルを覆い、さらにその上からバスタオルで覆ってフタをします。
7.10分程度貼り付けましょう。あまり暖まっていない感じがするようなら、繰り返します。
8.貼り付け後は、乾いたタオルで湿気をよく取り除き、やけどなどがないことを確認しましょう。
引用元-便秘には温罨法が効果的! 知って得する便秘解消法!|私の救急箱
医療現場で行われている温罨法の種類と方法!
1.温湿布
① 物品を準備する。
タオル、ベイスン、湯、温度計、手袋、タオル、ビニール袋、(必要時オリーブ油、ワセリン)② 患者に必要性や方法を説明し、同意を得る。
③ ベイスンに70度程度のお湯を張り、手袋をした手でタオルを絞る。
④ 患者に使用する際に45〜50度程度になるよう広げて冷ます。
⑤ タオルを畳んでビニール袋の中に入れる。
⑥ 乾いたタオルでくるみ、患者の患部に当てる。
2.湯たんぽ
① 物品を準備する。
湯たんぽ、湯たんぽカバー、温度計、ピッチャー、じょうご、タオル② 患者に必要性や方法を説明し、同意を得る。
③ 湯たんぽに破損がないかを確認する。
④ ピッチャーにお湯をくむ。
(プラスチック60~80度、ゴム製60度、金属80度)⑤ 湯たんぽのR2/3Rまでお湯を入れ、栓をする。
(ゴム製の場合は空気を抜いて栓をする)⑥ 逆さまにし、もれないかを確認する。
⑦ 水分をタオルで拭き取り、カバーをかける。
⑧ 患者さんの足元からR10センチ以上R離して、布団の中に設置する。
引用元-温罨法・冷罨法、効果と種類と禁忌 | 忘れた看護技術を復習する 洗髪や点滴、プラクティス
ツイッターでのつぶやきや口コミ
商品の一部分紹介です。
~温罨法が便秘に効果的な根拠~
温熱刺激により排便反射に関与する神経を刺激し、腸蠕動を活発にする効果があります。身体の一部に温熱刺激を受けると、その部位の租織の温度が上昇することで、血管が拡張し、血流を増加させ、腸蠕動を亢進させます。— 看護実習記録の書き方 (@anowl080) August 19, 2014
カンファレンスのテーマは(JKのADL低下)
理由は実習によるADL低下を改善する為
⚪︎座位での記録による便秘
→腰椎への温罨法で排便促進
⚪︎記録による睡眠障害
→入浴時、目にホットタオルでアイマスク
とか頭の中で流れてる死にたい— 臨床外科あやのぞ総論 (@ayanozo_cas) March 19, 2015
便秘による腹痛で貧血なって1時間半ほど死にかけた。
薬飲んで温罨法と腹部マッサージ、お母さんに耳つぼを貼ってもらうも効果なく、ばーちゃん家に駆け込みウォシュレットを借りる。一瞬で治癒。笑— K a n a p i ◡̈* (@knpy_m93) February 13, 2016
便秘ばばあだったけど夜に電気座布団を腹の下に敷いて寝たら温罨法効果で腸蠕動運動が亢進されて毎朝快便になる!!!!
— くろちゃんはテニフェスのために生きる (@9696_berry) January 18, 2016
便秘改善のために温罨法、掻痒感改善のために冷罨法
あれ、矛盾してる— かえで (@mmmaaapppllleee) September 6, 2015
便秘?温罨法したら?
— やまと (@nadeshicooo) July 21, 2015
病院では便秘3日目でアセスメントして温罨法。
そんな私は便秘7日目でコーラック8錠。
アンビバレンスな私たち。— miku (@mks2ufo) June 24, 2015
今読んでるのは「温熱シートによる長時間温罨法が若年女性の便秘症状に及ぼす影響(原著論文)」です
— 秋ちぃ子 (@chi_ko91) March 26, 2015
最近薬に頼らないと便秘になるようになってきた(´Д` )温罨法しよ
— ひかり (@hikari07_nurse) January 10, 2015
患者さんに便秘リスクで介入してる場合じゃない。自分に温罨法と腹部マッサージしようかな。
— みゆ (@m0i3y0u6) September 12, 2014